突然だが、どうやら私は元旦那からモラハラを受けていた。
当時はその事に気付いていなかった。
その15年を振り返り、記録にしたくなった。
振り返ろうにもポストは流れてしまう。
辛かったことをタイムラインの川に吐き出して、流してしまえば忘れるのは簡単だ。
でも辛かったからこそ忘れたくない。
過去の私を労いたい。
いつか笑い話になるように、1つ1つ思い出して記録していきたいと思う。
~彼氏から旦那、そして元旦那となった時系列~
私と元旦那が共にいたのは15年。
17歳の時知り合って、2年後の19歳に交際を開始。
24の時に、とある事情で同棲を開始。(とある事情は後に話そうと思う)
その時元旦那(当時彼氏)は
「同棲1年…いや2年で結婚します」
と私の家族に告げた。何故伸ばした?
同棲開始時で交際期間は5年。私もこの人と結婚するものだと信じて疑わなかった。
だからたとえ同棲期間を伸ばされたとしても、結婚の話が出た事に嬉しくなってしまった。
そして5年の月日が経った。結婚はしていない。
「え?」と思った人もいるだろう。私が1番「え?」となっていた。
もちろん、私から結婚の話を出さなかった訳では無い。ただ結婚の話を出す度に
「お前は結婚して楽したいだけだ!」「男にとって結婚は人生の墓場だ!利益なんてない!」「俺の家族を見ていても結婚なんてろくなもんじゃない!」
と言われたのだった。
では何故大見得切って「結婚します」なんて言ったのか?これも当時分からなかったのだが、『モラハラ加害者』が見せる『外面はいい人』を演じていただけだった。
きっと元々結婚なんて考えてなくて、都合よく家賃も光熱費も食費も折半出来て、都合よく性処理させてくれる人だったら誰でも良かったのだろうと。
たが社会的にはその考えはヨシとはされないのを彼は分かっているのだ。
だから『結婚』と言い、まるで将来を考えているように見せていたのだ。
話を戻します。
同棲から5年が経ち、私も20代最後の年。
交際10年が経とうとしていた。
一向に結婚の話を出さない彼なんてもう捨ててしまえば良かったのだが、10年共にいて、まるで家族のようになってしまい、とある事情から同棲を始めた身としては、彼を突き放すことは出来なかった。
ここでとある事情について話そう。
それは彼の父が失踪してしまったのだ。私も彼から詳しい話を聞いた訳では無いが、元々短気で荒っぽいな彼の父は、会社の上司と揉めたのをキッカケにそのまま辞めて来てしまったらしいと。そして家族を捨て、住民票にロックまでかけて、消えてしまったと。
そして残された彼家族(母と妹)が生活保護を受けるために、彼は家から出なければならないと話した。
その当時は彼を可哀想に思った。私が力になれたらと思った。
それが同棲を始めた理由。
「交際10年経つし、そろそろ結婚しない?私は結婚式はしたいって思わないし、紙1枚出すだけで、今と生活が変わるわけでもないし」
そう言ってもあまり納得をしてくれなかった。
だが彼の気持ちを変える出来事が起きた。
彼の高校時代からの友人が結婚するとのこと。
男の人は周りが結婚出産すると感化されると聞いたことがある。彼もそれなのだと思った。(今思えばそれも体裁)
彼が嬉しそうに婚姻届を持ってきて、嬉しそうに記入する姿をみて、私の不安は杞憂だったんだ。と安心したのを覚えている。もちろん杞憂ではなかった。
そして私たちは交際期間10年で結婚(知り合ってから12年)。彼は『彼氏から旦那』になった。
15年のうち最後の3年半を夫婦として過ごした。
そして『旦那から元旦那』になった。